地域医療ニュース

「脳トレ」の川島隆太教授を迎えて
茂原市で健康フォーラム2013が開催

2013. 09.19   文/梅方久仁子

「1に運動、2に食事、3に最後に薬」と覚えよう

 もう1つ問題となるのが高脂血症だ。

 コレステロールは肝臓で合成され、細胞膜やホルモンを作る。人間の身体にとって必要な物質だ。LDL(悪玉)コレステロールが身体中にコレステロールを配り、あまったものをHDL(善玉)コレステロールが回収する。だから、LDLが多いのは、作りすぎて余っている状態。中性脂肪は要するに脂身で、お酒やインスリンに影響される。

 コレステロールが高い状態を放置すると、動脈硬化が起こる。特に心筋梗塞など心臓病と関係がある。

 食事療法のポイントは、卵の黄身、イカなどコレステロールが高いものを食べ過ぎないこと。また、食物繊維をたくさん食べること。中性脂肪については、糖質とアルコールを摂りすぎないことだ。

 生活習慣病についていろいろ話したが、最低限、「1に運動、2に食事、3に最後に薬」ということだけは、覚えておいてほしい。

「善玉」「悪玉」それぞれのコレステロールの働き。(クリックすると拡大します)