地域医療ニュース

「これからの医療について」をテーマに
茂原市で健康フォーラムを開催

2012. 08. 03   文/梅方久仁子

あいにくの雨になったが、講演を聞きに多くの観客が訪れた
あいにくの雨になったが、
講演を聞きに多くの観客が訪れた

 2012(平成24)年6月9日、茂原市民会館で「これからの医療について」をテーマに「健康フォーラム2012」が開催された。2部構成で、第1部はこの地で地域医療の現場を担う専門家による3つの講演。第2部は、元千葉ロッテマリーンズ投手の黒木知宏さんを招いての特別講演だ。
 折悪しく、当日は関東地方の梅雨入りが発表され、茂原市は本降りの雨。しかし、医療と健康に感心を持つ大勢の市民がかけつけ、会場は熱気に包まれた。

みんなで知恵を出し合って
地域医療を支えよう

茂原市長生郡医師会 大川昌権会長
茂原市長生郡医師会
大川昌権会長

 フォーラムはほぼ定刻通りに始まった。まず主催者を代表して茂原市長生郡医師会の大川昌権会長から挨拶があった。

 「千葉県は医師数・看護師数・ベッド数などの医療資源が少なく、全国では下から2番目か3番目。ところが健康寿命は長く、全国で上から3番目。これは行政と医師会がうまく連携し、少ない資源の中で医療者がとても頑張っているからです。しかし、これからは高齢者が増えて、ますます医療需要が高まっていきます。この中で医療者や医療行政だけが頑張ってもうまくいきません。みんなで協力しあって、医療環境を維持していきましょう」と語り、そのためにも、今後も健康フォーラムの開催を続けていくと表明した。