健康トピックス

2023.08.31

いつのまにか骨折の原因となる「骨粗しょう症」

骨粗しょう症とは

骨には、古くなった骨を溶かして壊す破骨細胞と、カルシウムを使って新しい骨を作る骨芽細胞という二つの細胞があり、骨はこれらの細胞の働きがバランスよく行われることにより常に新しく生まれ変わっています。骨粗しょう症は、このバランスが崩れることで骨密度が低下し、骨がもろくなる病気です。加齢や運動不足などが原因とされています。

骨密度は、年齢とともに誰でも低下しますが、女性は男性に比べて骨が細く、骨を支える筋肉が少ないことなどから発症しやすいとされています。とくに閉経後は、骨の形成に欠かせないカルシウムの流出を防ぐ、エストロゲンという女性ホルモンの量が急激に低下するため、発症のリスクが高まります。

骨粗しょう症の症状

自覚症状が少なく痛みが現れないのが特徴で、気づかないうちに症状が進行していきます。

重症化すると、咳、くしゃみ、転倒などのわずかな衝撃も骨折につながります。猫背がひどくなった、身長が縮んだ、腰が大きく曲がったなどの場合は、骨粗しょう症を発症し、自覚が無いまま骨折を重ねている可能性があります。

骨粗しょう症の治療法

骨密度が大幅に低下している場合は、薬を服用して悪化を防ぎます。骨が壊れるのを抑えたり、骨を作るのを助けたりする薬のほか、骨に足りない栄養素を補うホルモン剤やビタミン剤を使用します。

骨密度は20歳頃から40代なかばにかけてピークを向かえ、それ以降は徐々に低下してゆきます。そのため、十代のうちにできるだけ生活習慣を整え、骨密度を高めることが重要です。カルシウムが多く含まれる牛乳や小魚、骨を丈夫にするビタミンKを多く含む納豆やほうれん草などの食品をバランスよく摂り、1日15分程度の日光浴と適度な運動を行いましょう。もちろん大人も、骨密度を維持するために規則正しい生活を心がけましょう。

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