健康トピックス

2022.03.30

治療の遅れは禁物!「突発性難聴」

突発性難聴とは

突発性難聴は突然耳の聞こえが悪くなる病気で、40~60代の働き世代でよくみられます。

原因はまだ明らかになっていませんが、耳の内部で音を感知する機能を担っている部分(内耳)の血流障害やウイルス感染によるものではないかといわれています。また、ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病なども発症に影響を与えていると考えられています。

突発性難聴の症状

難聴は両耳で発症することはまれであり、左右どちらかの耳で発症することがほとんどです。

予兆がないことから、発症時の状況をはっきりと覚えていることが多いのも特徴の一つです。全く音が聞こえなかったり、高音だけが聞こえなかったりと、症状の程度は人によって異なります。聴力が自然に改善したり、または改善したり悪化したりを繰り返すような聴力の変化はありません。

また、難聴に前後してめまいや吐き気、耳鳴りなどを伴うこともあります。

突発性難聴の治療方法

治療は、副腎皮質ステロイド薬のほか、内耳の血流を改善するための循環改善薬、代謝改善薬、ビタミン製剤などを用いた薬物療法を中心に行います。また安静と休養が大切であり、突発性難聴の誘因となるような過度のストレス、睡眠不足、不規則な生活習慣を正すことも重要です。

発症してから約1か月で聴力が固定するため、早期に治療を開始することが大切です。1週間以内に適切な治療を受ければ、約40%は完治し、約50%で何らかの改善がみられます。治療が遅れるほど完治が難しくなるため、発症した場合にはなるべく早く医療機関を受診しましょう。

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