夏にみられる喉の発疹「ヘルパンギーナ」

2021.07.20

ヘルパンギーナとは

ヘルパンギーナは、腸管で増殖するエンテロウイルスによって発症する、急性のウイルス性咽頭炎です。夏かぜの一種で、5月頃から流行しはじめ、7月頃にピークを迎えます。発症年齢は90%以上が5歳以下で、1歳が最も多いとされています。

ヘルパンギーナの症状

2~4日の潜伏期間のあと、突然38~40℃ほどの発熱が起こります。さらに喉の上側に、直径1~2mm、大きいものでは5mmほどの赤い腫れと、小さな水疱性の発疹がみられます。その後水疱が破れると、浅い潰瘍となって痛みが表れます。

発熱は2~4日ほどで治まり、解熱後徐々に発疹も消えていきます。喉が痛いからといって、食事や水分を十分に摂らないでいると、脱水症状を起こす可能性があります。こまめな水分補給を心がけましょう。

そのほか、発熱にともなう熱性けいれんや、まれに髄膜炎や心筋炎を発症することもあります。強い頭痛や嘔吐、意識障害、胸痛などを伴うときは、かかりつけ医を受診しましょう。

ヘルパンギーナの治療法

治療には、症状に応じた対症療法がおこなわれます。発熱に対しては、鎮痛解熱剤などを用いますが、基本的には子どもの免疫力によって自然に回復するのを待ちます。

ヘルパンギーナは、くしゃみや唾などによる飛沫感染や、便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染する糞口感染などにより、学校や保育園などで集団発生することがあります。こまめなうがいや手洗いなどを意識し、予防を徹底するようにしましょう。