手指の使い過ぎに注意「腱鞘炎」

2025.04.15

腱鞘炎とは

腱鞘炎とは、病名の通り腱鞘という組織が炎症を起こす疾患です。手足や指の関節を動かしている筋肉の両端には腱という、ひも状の組織があります。この腱を鞘のように包み込み保護しているのが腱鞘です。手足や指の関節を動かすと、腱が動くのと一緒に腱鞘も動きます。その際に、腱鞘の滑りが悪くなっていたり、摩擦を起こしたりすると腱鞘炎を引き起こしてしまいます。手や指、手首、足首などの腱が頻繁に動く部位に発生しやすく、特に手首や指に多く見られます。

腱鞘炎の症状

  • 痛み(発症した箇所を動かす、触れると痛む)
  • 腫れ(発症した箇所が炎症により腫れる)
  • 引っかかり感( 起床時に炎症患部が不自然に曲がった状態になっていて動かしづらい)

腱鞘炎の原因

  • 繰り返しの動作(パソコン、スマホの長時間使用、ピアノ演奏など)
  • スポーツや家事(テニス、ゴルフ、掃除など)
  • ホルモンバランスの変化(妊娠・出産、更年期など)
  • 加齢による腱や腱鞘の変性

腱鞘炎の代表的な疾患

ばね指

指の使いすぎなどにより指の腱や腱鞘に炎症が生じ、指を伸ばそうとするとカクンと跳ねるような動きが現れる疾患。

ドケルバン病

親指をよく使う人に多く、手首の親指側が痛む。スマホ腱鞘炎とも呼ばれ、親指を動かす2本の腱が手首の部分で炎症が生じる疾患。

腱鞘炎の治療

安静 手首や指を使いすぎないサポーターやテーピングで固定
冷やす(急性期)、温める(慢性期)
セルフケア ストレッチ
薬物療法 消炎鎮痛剤(湿布・塗り薬・内服薬)
ステロイド注射(強い痛みがある場合)
物理療法 超音波治療、低周波治療
手術 腱鞘切開術(腱鞘を切開して圧迫を解除)

放置すると関節の拘縮等、不可逆な(後戻りできない)病状に進行してしまうケースもあるので、まずはかかりつけ医にしっかりと相談したうえで、正しい治療を行いましょう。