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2020.07.29

早めの治療が大切!伝染性軟属腫

伝染性軟属腫とは

伝染性軟属腫は、伝染性軟属腫ウイルスによって発症し、主に皮膚と皮膚の直接接触によって感染する病気です。免疫の未熟な幼児によくみられ、潜伏期間は2週間ほどです。

発症すると、1~5mm程度の発疹ができ、軽度のかゆみを伴います。皮膚と同様の色の表面につやがある水ぶくれによく似た見た目の発疹が表れ、発疹の中央部に陥没がみられます。発疹の中身は液体ではなく、モルスクム小体と呼ばれる白っぽい粥状の物質で、中にウイルスが含まれています。発疹は四肢、体幹などによくみられますが、顔や首などどこにでも発症します。発疹を掻いてつぶしたり、掻いた指で他の皮膚を触ったりすると、他の皮膚にも感染し、発疹が次々と増えていきます。また、ある程度の期間を過ぎて自然と取れた発疹が、ほかの皮膚とくっついて感染が拡大することもあるので、掻かないように注意する必要があります。

伝染性軟属腫の治療法

伝染性軟属腫は、数カ月から半年の期間を経て自然治癒しますが、期間には個人差もあるため、スムーズな治癒には、発疹の数が少ないうちに治療を受けることが大切です。伝染性軟属腫の治療には、トラコーマ摂子と呼ばれる先が輪になった専用の器具を用いて、モルスクム小体を摘み取る摘除法が行われます。治療には少量の出血と痛みが伴うため、局所麻酔入りのクリームやテープを貼ってから治療ができます。

そのほか、ヨクイニンなどの内服薬による治療や、液体窒素を用いて、感染した細胞を瞬間的に凍結させる冷凍凝固療法などもあります。

伝染性軟属腫にならない・広げないために

予防のためには、日頃から保湿剤によるスキンケアや湿疹の治療を行い、ドライスキンやアトピー性皮膚炎といった、皮膚のバリア機能が低い状態を改善しておくことが重要です。ウイルスの付着した手で感染を広げることがないように、手洗いなどの日常的な予防を行うことも大切です。もし、発症してしまった場合には、衣類や包帯、耐水性ばんそうこうで発疹を覆うのがよいでしょう。

特に保育所や小学校に通う子供は、接触による感染の可能性が高くなるため、注意が必要です。夏など、プールに入ることは問題ありませんが、タオルやビート板などの共用を控える必要があります。病気が疑われる場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

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