健康トピックス

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2018.10.24

頬が赤く腫れるりんご病「伝染性紅斑」

伝染性紅斑とは

伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。5~9歳がもっとも発生しやすいといわれていますが、成人でもかかる場合があります。特に妊婦が感染すると流産を引き起こす恐れがあるため、注意が必要です。

症状としては、頬に発しんが出る約10日前に微熱や風邪のような症状がみられ、この頃にウイルスの排出量が最も多くなります。その後両頬に境界鮮明な紅い発しんが現れ、体や手・足に網目状の発しんが広がります。これらの発しんは1週間程度で消え、発しんが現れる頃にはウイルスの排出量は低下し、感染力もほぼなくなります。ただし数週間後に、日光や運動、発熱、精神的なストレスなどをきっかけに再発する場合があるため、発しんがなくなった後も注意が必要です。

成人が発症した場合にも、伝染性紅斑の典型的な発しんが出たり、手、腕、膝などの関節が腫れたり、痛みが出る場合があります。関節の腫れや痛みは、約1~2週間でおさまりますが数ヶ月続く場合もあります。妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合は、まれに胎児の異常(胎児水腫)や流産が生じることがあります。

主な感染経路

主な感染経路としては、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」やウイルスが付着した手で口や鼻に触れることで感染する「接触感染」によって起こります。学校など集団で密集する施設で感染する場合が多いです。

学校保健安全法における取り扱いについては、明確には定められていませんが、「第三種の伝染病」の「その他の伝染病」に区分されており、「発疹期には感染力はほとんど消失していると考えられるので、発疹のみで全身状態のよい者は登校可能と考えられる。ただし急性期には症状の変化に注意しておく必要がある。」とされています。病状によっては、感染の恐れがないと医師に認められるまで出席停止となります。

治療法と予防法

伝染性紅斑は、特別な治療法はなくほとんど自然に回復します。日光に当たると発疹がひどくなりやすいので、外に出るのを控えるか帽子などでガードしましょう。発しんが出る頃にはほとんど感染力がないため、二次感染予防策の必要はありません。

現在のところワクチンはなく、ウイルス排泄期には特徴的な症状を示さないので、二次感染の予防策はありません。もし伝染性紅班の症状があらわれた場合には、すぐにかかりつけ医に相談するようにしましょう。

日頃からできる予防策は、手洗い、うがい、咳エチケットが有効です。保育園や学校など周囲で感染者がいる場合には、できるだけ接触は避けるようにしましょう。

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