地域医療ニュース

千葉市の医療について考える連続シンポジウム第2回
「千葉市の医療の“これから”を考えよう ?超高齢社会を乗り切るために?」が開催

2013. 04.04   文/梅方久仁子

在宅医療を担う人材の育成が急務

質疑応答で発言する大岩氏。

 次に質疑応答になり、会場から様々な質問や意見が寄せられた。がんの告知の問題では、大岩氏から「がんの患者さんで、落ち着きがなくなるのは自分の状況が分からなくて不安な人。自分の状況が分かると多くの人が落ち着いて現実を受け止める。病院で主治医からきちんと告知してもらって、それから出てきた問題を考えればよい」と回答があった。また、「在宅医療を受けたくても、適切なケアをしてくれる医師がいるか心配」という声には、在宅医療を担う人材は現時点では不足していて、育成が急務であると確認された。
 最後に、千葉市病院局経営管理部長松山瑞穂氏より挨拶があり、「どんなにいい施設を作っても、いい病院にはならない。中で働く人が大切だ。医師や看護師らの人材を限りある資源と考えて、いい医療を受けるために賢く受診する必要がある。来年度は、このようなシンポジウムの他に、より小規模のワークショップを何回か開催する予定だ。ぜひ参加してほしい」と締めくくった。

パネルディスカッションの様子(クリックすると拡大します)