地域医療ニュース

九十九里地域医療夏期セミナー2011
明日の地域医療を担う学生たちが、現場を体験

2011. 10. 26   文/梅方久仁子

夕食会は楽しい交流の場

 まとめのために用意された時間は、約1時間半。発表の準備が終わらないグループも多かったが、夕方にはいったんホテルに入って夕食会が開催された。

 夕食会にはセミナーの参加者だけでなく、先ほどインタビューに答えた現場担当者に地域医療の関係者、翌日ワークショップが行われる大学の関係者など、地域医療に関心を持つ大勢の人たちが集まってきた。

 立食パーティーで飲み食いしながら、あちこちで交流が始まる。若者同士で楽しい会話がはずむグループ、ベテランの医療関係者を囲んで質問攻めにするグループ、ベテラン同士で名刺交換をして横のつながりを広げようとするグループ。

 参加した学生さんに話を聞いた。「多職種連携など本当にできるかと思っていましたが、他学部の学生と話して学ぶことが多い」(児童福祉専攻)、「いろいろな人と知り合えて楽しい」(薬学専攻)など、すでにたくさんの参加者が多くのものを得たと実感しているようだ。

 またこの夏期セミナーは、参加者だけでなくスタッフや関係者にも大きなメリットになっているようだ。フィールドワークで若者たちを受け入れたある現場担当者は、「質問を受けることで自分たちにも気づきがあり、勉強になります」と語った。

 21時にホテルのレストランが閉まったあとは、パーティールームに移動して、車座になっての交流会が続く。疲れて引き上げる人もいれば、いったん部屋で発表のまとめを完成させてから再び合流する人もいて、にぎやかに夜は更けていった。

 
夕食会には、セミナーの参加者のほか現場担当者に地域医療の関係者など地域医療に関心を持つ人たちが集まった(左写真)。
夕食会のあとは、車座になっての交流会が行われた(右写真)。