2025.09.16

熱中症とは

熱中症は、高温下での運動や作業のため、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内の水分・塩分バランスに異常をきたし、体内に熱がこもった状態をさします。気温や湿度が高い日、風が弱い日、急に暑くなった日などは特に注意が必要です。また、近年は節約意識の高まりから冷房の使用を我慢する人が増え、室内でも高温多湿による熱中症が増えています。
特に、暑さや水分不足に対する感覚機能や体の調節機能が弱まっている高齢者や、体温調節機能が未発達の子どもは注意が必要です。また、体調の悪い人や暑さに慣れていない人、持病のある人、肥満の人などは熱中症にかかりやすいので気を付けましょう。
熱中症の症状
熱中症の症状は、軽度・中度・重度の3つに分かれます。
軽度の症状では、めまいや立ちくらみ、筋肉の痙攣(こむら返り)、汗が止まらないなどがあります。中度の症状では、頭痛や吐き気、強い倦怠感や疲労感、下痢など、いくつかの症状が重なって起こります。重度になると意識障害が起こり、呼びかけに対する反応がおかしくなったり、まっすぐ歩くことができなくなったりします。全身のけいれんや40度を超えるような高体温になる場合もあります。
熱中症の予防
熱中症を予防するためには、涼しい服装をし、外出の際は日傘や帽子を使用するなど、暑さを避けるようにすることが大切です。室内でも熱中症になる場合があるので、エアコンや扇風機などを利用し、無理をしすぎないようにしましょう。また、室内でも、屋外でも、のどが渇いていないときでも、こまめに水分・塩分補給を行いましょう。
熱中症の対策
熱中症にかかった時は、まずは涼しい場所に避難しましょう。衣服をゆるめ、氷のうなどを首や脇の下に当てて体を冷やし、経口補水液やスポーツドリンクなどで水分を補給します。これらの処置をしても症状が改善しない場合は、医療機関へ行きましょう。
また、意識障害など重度の症状の場合は、救急車を要請し、涼しい場所に運び、速やかにその場で体を冷やすなど応急処置を行います。
熱中症について正しい知識を身につけ、日頃から熱中症に対する備えを万全にしましょう!
