JavaScriptを有効にしてお楽しみ下さい。

尿失禁について


主に女性の間で、くしゃみ、せき、急に立ち上がる、笑うなど腹圧上昇に伴い尿が漏れてしまうのが腹圧性尿失禁です。出産、加齢、肥満などが背景となり骨盤内で膀胱・尿道を支えている筋肉が弱くなり発症すると考えられていますが、症状が進むにしたがって替えの下着や尿とりパッド、さらに紙オムツなどを用意する必要が出てくるなど、生活上支障をきたす恐れがあります。


さらに、重症になると骨盤底の筋力低下のため骨盤臓器を支えきれずに下降してくることもあります(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤など)。
治療としては、軽症であれば骨盤底筋体操や内服薬での治療が有効ですが、効果不十分の場合には手術が必要になることもあります。 一方、「おしっこの回数が多い」、「急におしっこをしたくなって我慢が難しいことがある」、「我慢できずにおしっこをもらすことがある」、という症状に代表される過活動膀胱(OAB)は、自分の意思と関係なく膀胱が勝手に収縮し、頻尿や尿意切迫感、尿もれを引き起こす疾患です。中高年女性の病気との認識されやすいのですが、20~30歳台で悩む人も少なくありませんし、また男性でもかかることがあります。


最近の調査では、過活動膀胱の症状がある人は40歳以上の男女の12.4%にもなり、そのうちの半数くらいの人で尿もれも見られます。症状のある人の割合は年齢があがるにつれて増え、80歳以上では40%近くにもなるため、決して珍しい疾患ではありません。


治療としては、内服薬での治療が中心となります。
腹圧性尿失禁、過活動膀胱とも、別の疾患が隠れている場合もありますので、「年のせい」とあきらめずに、排尿についてお困りの方は泌尿器科の受診をお勧めします。

梶本 俊一



生活習慣病open

生活習慣病について


高橋クリニック  高橋道子

 「生活習慣病」とは食生活、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣がその発症や進行に大きく関与する慢性の病気のことで、これまでは「成人病」と呼ばれていました。

≪生活習慣と関連する病気≫
 ・食習慣  : 糖尿病(成人型)、肥満、高脂血症、高尿酸血症、循環器病、大腸がん、歯周病など
 ・運動習慣 : 糖尿病(成人型)、肥満、高脂血症、高血圧など
 ・喫  煙  : 肺扁平上皮がん、慢性気管支炎、肺気腫、循環器病、歯周病
 ・飲  酒  : アルコール性肝疾患
 これらは、親から受け継いだ体質などでなりやすい人もいますが、生活習慣を見直すことによって予防できる部分も大きいのです。


 下記の7つの健康習慣を実施している数が多い人ほど、疾病の罹患率が低く寿命が長かったとの報告があります。
 1. 適正な睡眠時間
 2. 喫煙をしない
 3. 適正な体重を維持する
 4. 過度の飲酒をしない
 5. 定期的にかなり激しい運動をする
 6. 朝食を毎日食べる
 7. 間食をしない
 どれも健康によい事はわかっていても、なかなか守れないものです。しかし高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病、喫煙等によってもたらされる動脈硬化は無症状の時期が長く、症状が出る頃にはかなり進行し、命にかかわる心筋梗塞や脳卒中をおこしてしまいます。高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病などといった危険因子を3つ以上持つ人は、危険因子を持たない人よりも狭心症、心筋梗塞になる危険度が30倍にものぼるのです。習志野市で行っている住民基本健診は、生活習慣病を予防し早期に発見するためのものです。年に1度健診を受け、生活習慣を見直し、達者で長生きを実践しましょう。


骨粗鬆症open

骨粗鬆症について


ふるもと整形外科  古本敬明

≪骨粗鬆症はこんな病気≫
 骨の量が減って骨がもろくなり、折れやすくなる病気です。
 骨粗鬆症になると、腰が曲がったり、背中が痛くなったり、転んだり、しりもちをついただけで、足の付け根の骨(大腿骨頸部)が折れて歩けなくなって、寝たきりや痴呆につながったりします。


≪骨はどんどん生まれ変わっています≫
 骨の役割は体を支えたり、カルシウムを蓄えたりしています。骨の中では、骨を作る細胞(骨芽細胞)と古い骨を壊す細胞(破骨細胞)がバランスをとりながら、常に新陳代謝を繰り返して、新しい丈夫な骨を作っています。
 このバランスがくずれて、骨を壊す力が強くなると骨粗鬆症になってしまいます。
 骨の量のピークは20歳代ですが、その後は徐々に減少します。特に女性は40歳くらいの更年期の時期から急激に減少します。これは、女性ホルモンの分泌が減少するからです。
 なるべく早期発見して対策を立てる必要があります。


≪骨粗鬆症の原因≫
 カルシウムの摂取不足、運動不足、女性ホルモンの欠乏、カルシウム調節機能の衰えなどが原因にあげられます。


≪骨粗鬆症の検査≫
 骨密度測定、骨のレントゲン撮影、血液・尿検査、などがあります。


 骨粗鬆症は主に整形外科、外科、内科、婦人科で診察が行われています。検査設備の整っている医療機関などで検査をしましょう。骨の量がもともと少ない人や、減り方の激しい人は早く治療することで、骨粗鬆症の進行を防ぐことができます。


≪骨粗鬆症の予防≫
 適度な運動を行い、適度に日光を浴びて、カルシウムを多く含んだ食事を心掛けましょう。


腰痛open

腰痛について


いばた整形外科  井幡 宏

 腰痛に悩まされている方は大勢いらっしゃいます。ただ、単なる腰痛と考えていると、思わぬ病気が潜んでいることがあり、注意が必要です。


≪腰痛の原因≫
 一番多い原因に椎間板の変性があります。腰の骨は5つあり、骨と骨の間にある「椎間板」という軟骨がクッションの役割をしています。年とともにその軟骨が痛んできて、腰痛の原因になります。その他、骨自体に原因のある分離症や圧迫骨折、筋肉に原因のある筋・筋膜炎などがあります。


≪腰痛の検査≫
 少なくともレントゲンで骨の状態を調べる事は必要です。腰痛と言っても原因は様々なので、検査が必要です。骨が知らない間につぶれていることもありますし、骨粗鬆症や分離症も簡単にわかります。
 さらにMRIという検査が有効です。ただ寝ているだけで痛みが伴わない簡単な検査です。骨だけでなく、軟骨、神経、筋肉の状態を調べてみることが可能です。椎間板ヘルニアの診断には特に有効です。
 内蔵、特に腎臓や膵臓に原因があることもあるので、血液・尿検査も必要な場合があります。


≪腰痛の予防≫
 腰に無理な力を加えないようにする必要があります。中腰や重いものを持つ、長時間椅子に同じ姿勢で座ることはなるべく避けて下さい。仕事上、どうしても腰に負担がかかる場合はコルセットで腰を保護することも重要です。また、プール内での水中歩行や水泳も有効です。


≪腰痛の治療≫
 軽症の場合は痛み止めの内服やしっぷ、またはコルセットを使います。慢性的な腰痛の場合はけん引、温熱などのリハビリを行います。痛みがひどい時には注射をしますが、症状に応じてはブロック注射という特殊な注射をすることもありますし、手術が必要になることもあります。
 せき髄という神経自体に腫瘍が出来ていたり、腎臓や尿管に結石がつまったり、膵臓に炎症が起きている場合もありますので、正確な検査をした上で治療することがとても大切です。


花粉症open

花粉症について


大久保耳鼻咽喉科医院  三浦 巧

 ≪花粉症とは≫
 花粉症とは、植物の花粉が原因で色々な症状が引き起こされる病気のことで、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目・耳・顔のかゆみ、のどの痛み、咳などの症状があります。原因となる花粉には色々なものがあり、それぞれ花粉症を起こす季節が異なります。例えばスギやヒノキは2・3・4月。カモガヤなどのイネ科の雑草は5・6・7月。ブタクサ、ヨモギは8月末から9・10・11月などです。この中で一番患者数が多いのがスギの花粉症です。スギ花粉症が増えた原因としては、戦後に大量に植えられたスギがちょうど花粉を盛んに産出する時期である事、食生活の欧米化、自動車排気ガスによる大気汚染などが挙げられています。


≪花粉症の対策と予防≫
 花粉症にならないためにまず大事なのは、花粉を吸い込まないようにする事です。そのためには、外出の際にマスク、メガネ、帽子を着用する。洗濯物、布団を外に干さない。花粉が室内に入らないように外出から帰ったら玄関先で衣服をよく払う。晴れた日には窓を開けない。晴れて風の強い日はなるべく外出を避けるなどがあります。また風邪をひくと花粉症の症状がひどくなりますので、できるだけ風邪をひかないように心がけるのも必要です。さらに過度の飲酒も鼻づまりをひどくする可能性がありますので注意しましょう。


≪花粉症の治療≫
 症状がでる前に治療を開始すると、比較的症状が軽くすむといわれています。毎年花粉症の症状がひどくてお困りの方は早めに医療機関に相談しましょう。


緑内障open

緑内障について


いばた眼科クリニック  井幡 紀子

 緑内障は怖い病気です。
緑内障は症状が出ていても気がつかないことが多く、気がついたときには症状が進んで、失明することもあります。現在、緑内障で失明する人は、糖尿病網膜症に次いで第二位です。最も大切なことは早期に発見し治療をすることです。緑内障は40歳以上の17人に1人いると言われています。そのためには40歳を過ぎたら、定期的な検査を受けることが重要です。


≪緑内障の原因≫
 眼の中では「房水」という液体が作られ、眼の中を循環して、眼の外へ排出されます。ところが、何らかの原因で房水が排出されにくくなると、眼球の中の圧力が高くなり、視神経が押しつぶされ傷つきます。
 傷ついた視神経は元に戻りません。そのため、見える範囲(視野)が徐々に欠けてきます。
 これが「緑内障」です。


≪緑内障の検査≫
 緑内障の検査で重要なのは、眼圧(眼の中の圧力)検査と視野(見える範囲)検査、眼底検査(眼底写真)です。最近では、視野に障害が出る前にわかる視神経解析装置(視神経の周りの厚みをみる検査)を定期的に行うことにより、緑内障の疑いがあるかどうか、または、緑内障の進行具合がわかります。時間も短く、痛みを伴うこともないため、高齢者の方々にも適した検査です。1年に1回は検査を受けることをお勧めします。


≪緑内障の治療≫
 緑内障の治療は症状の進行を抑えることが大切です。そのためには眼圧を下げる必要があります。最初は点眼薬を使い、眼圧を下げます。それでも効果がない場合はレーザー手術や外科的手術が必要です。