医師会からのお知らせ

国民皆保険制度50周年意見広告

海外からの評価は

「20世紀後半に国民の健康状態を改善し強固な保健医療体制を構築した日本の実績は、国際的に高く評価されている。第二次世界大戦終了時の日本人の平均寿命は、男性で50歳、女性で54歳であったが、1970年代後半までにはスウェーデンを抜いて世界一の平均寿命を誇った」
「2011年に、日本は国民皆保険の達成から50周年を迎える。国民皆保険制度は1961年に導入され、すべての国民にさまざまな医療へのアクセスを保証している。以来、保険の給付はますます平等となる一方で、医療費は比較的低い水準に抑えられてきている。2008年の日本の医療費はGDPの8.5%にとどまり、OECD 諸国では20位という低さである。65歳以上の高齢者が人口に占める割合がこの50年間で4倍(6%から23%)に上昇していることを考えると、日本が保険給付の公平性を拡大させつつ医療費を抑制していることは、なおのこと驚異的である。」
「この50年、日本はその医療制度を徐々に改革し、国民皆保険制度の拡大と、さまざまな保険制度間の公平性を増し、格差を減らしつつ、医療費抑制を達成してきた。平等主義で、地域に根差した医療という基本前提は、「人間の安全保障」という考え方につながり、これが現在日本外交の核となっている。しかし、近年、日本は、医療保険制度の構造改革を先延ばしにしている。こうした問題の積み残しは、進行しつづける高齢化と国の債務の拡大同様、避けて通れない深刻な課題となっている。」

『ランセット』日本特集号:国民皆保険達成から50年より

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